（※参天製薬「リジュセアⓇミニ点眼液0.025％　治療をはじめられる患者さんへ」より抜粋）

近視眼は正視眼に比べると目の奥行き（眼軸長）が伸びてしまい、長くなっています。
そのため眼の中に入った光のピントが網膜上に合わず、網膜より手前に合うことで
遠くが見えづらくなってしまいます。近視は進行するとたとえ軽度でも緑内障や網膜剥離、
黄斑変性など視力にかかわる病気になるリスクが上がることが明らかになってきました。

リジュセアミニ点眼薬は、眼軸長を伸ばす原因となるムスカリン受容体という部分に働きかけ、
眼軸長の伸びを抑えることで近視の進行を防ぐ効果が期待されています。

リジュセアミニ点眼液による近視抑制治療は自由診療ですので公的医療保険の対象ではありません。
そのため近視に関する診療（眼鏡処方やコンタクトレンズ処方など）やリジュセアミニ点眼液による
副作用に関する診療も自費での診療となります。
ただし近視以外の疾患（アレルギー性結膜炎など）に対する診療は公的医療保険の対象となりますので保険診療が可能です。

5歳以上で検査可能なお子様
・軽度から中等度の近視の方
・治療スケジュールに従った通院や定期検診が可能な方
・医師により適応と判断された方

可能であれば18歳ごろまで治療を継続されることが望ましいようですが、
効果の判定をしながら治療継続の可否についてご相談させていただきます。

1回1滴　　1日1回　就寝前に点眼

瞳孔がやや大きめになりますので、かすみやまぶしさ、見えづらさが起きることがまれにあります。
ただ就寝前に点眼することで日中は問題にならない場合がほとんどです。
現在のところ全身への副作用は報告されておりません。

本治療は近視の進行を抑えることを目的としていますので、近視を治して裸眼視力を回復させたり、
完全に近視の進行を止めたりする治療ではありません。
医師の指示なしに点眼を止めないでください。近視が急激に進行することがあります。